気象予報士の試験ってどんなことをするの?難易度・合格率・試験内容をわかりやすく解説

テレビの天気予報でおなじみの「気象予報士」
晴れや雨、台風などの気象情報をわかりやすく解説する姿を見て、「どうすれば気象予報士になれるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、気象予報士は国家資格の一つで、試験の難易度が非常に高いことでも知られています。
しかも、試験で問われるのは天気に関する知識だけではありません。
気象学の専門知識から法律、実際の天気図を使った予測まで、幅広い能力が求められる試験なのです。
今回は、気象予報士試験の内容や合格率、受験資格、勉強方法についてわかりやすく解説します。
気象予報士とはどんな資格?
気象予報士は、気象業務法に基づく国家資格です。
民間の気象会社などが天気予報を行う際に必要となる、気象現象の予想に関する専門的な知識と技能を持つ人を認定する制度です。
気象予報士と聞くと、テレビのお天気キャスターを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、実際の活躍の場はテレビだけではありません。
気象会社や航空、交通、防災、エネルギーなど、天候が事業に大きく関わる分野でも専門知識が役立ちます。
なお、テレビで天気予報を伝える仕事そのものに、必ずしも気象予報士資格が必要というわけではありません。
気象予報士試験は年に何回ある?
気象予報士試験は、原則として年2回、夏と冬に実施されています。
受験資格に年齢や学歴などの制限はなく、誰でも挑戦することができます。
実際に、小学生で合格した例もあり、年齢に関係なく取得を目指せる資格です。
ただし、試験内容は大学レベルの気象学や物理学の知識を含むため、十分な準備が必要です。
試験内容は大きく分けて3つ
気象予報士試験は、2つの学科試験と1つの実技試験で構成されています。
1.学科試験(予報業務に関する一般知識)
気象学の基礎を中心に、幅広い知識が問われます。
主な出題分野は次のとおりです。
大気の構造や性質
気温・気圧・湿度の仕組み
雲や雨が発生するメカニズム
大気の運動や気象現象
気象業務に関する法律
例えば、「なぜ低気圧の周辺では雲が発生しやすいのか」といった現象を、科学的に理解する必要があります。
2.学科試験(予報業務に関する専門知識)
こちらは、実際の天気予報に必要な専門知識が中心です。
気象観測や数値予報、短時間予報、気象災害などが出題されます。
気象衛星やレーダーの観測情報をどのように活用するのか、コンピューターによる予測結果をどう読み取るのかといった知識も重要です。
3.実技試験
気象予報士試験の大きな特徴が、この実技試験です。
天気図や気象衛星画像、観測データなどを読み取り、気象現象を分析します。
例えば、低気圧や前線の動きを判断したり、雨や風の変化を予測したりする問題が出題されます。
単に用語を暗記するだけでは対応できず、複数の気象資料から根拠を整理し、限られた時間内に答えを導く力が求められます。
気象予報士試験の合格率は約5%
気象予報士試験は、難関国家資格として知られています。
合格率は試験回によって異なりますが、例年おおむね5%前後で推移しています。
つまり、100人が受験しても、合格するのは数人程度という計算です。
難しい理由の一つは、学科試験だけでなく実技試験にも合格しなければならないことです。
ただし、学科試験には科目合格による免除制度があります。
一定の条件を満たせば、合格した学科科目について、その後の試験で免除を受けることができます。
そのため、一度で全科目の合格を目指すだけでなく、複数回に分けて合格を目指す方法もあります。
試験時間はどのくらい?合格するには何点必要?
試験は1日で行われ、学科試験がそれぞれ60分、実技試験が75分ずつ2回あります。
試験科目 | 試験時間 | 出題形式 |
一般知識 | 60分 | マークシート式 |
専門知識 | 60分 | マークシート式 |
実技試験1 | 75分 | 記述式 |
実技試験2 | 75分 | 記述式 |
学科試験は各15問で、通常は11問以上の正解が合格基準です。実技試験は原則70%以上が基準ですが、試験の難易度によって調整される場合があります。
気象予報士になるための勉強方法は?
これから挑戦する人は、まず気象学の基礎を理解することが大切です。
気温や気圧、湿度、風などの仕組みを学び、天気図を読み取る練習を重ねましょう。
特に実技試験では、過去問題を繰り返し解き、限られた時間で正確に答える力を身につけることが重要です。
気象業務支援センターの公式サイトでは過去の試験問題も公開されています。
なお、試験に合格しただけでは気象予報士としての登録は完了しません。正式に気象予報士となるには、気象庁長官の登録を受ける必要があります。
気象予報士試験は「空を科学する」国家試験
普段何気なく見ている天気予報ですが、その裏側には膨大な観測データと科学的な分析があります。
「明日は晴れるのか」「雨はいつ降り始めるのか」「台風はどこへ進むのか」
こうした疑問に、科学的な根拠をもって答えるための専門知識を問うのが気象予報士試験です。
合格するのは簡単ではありませんが、天気が好きな人にとっては、空の仕組みを深く知ることができる魅力的な資格でもあります。
いつも見上げている青空の向こうには、まだまだ知らない科学の世界が広がっているのです。
参考資料
気象業務支援センター「気象予報士試験」https://www.jmbsc.or.jp/jp/examination/examination-2.html
気象庁「気象予報士について」https://www.jma.go.jp/jma/kishou/minkan/yohoushi.html





