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雨男・雨女は本当にいる?協会が17,000人のデータから考えてみた

23 分前
読了時間: 6分

「また俺が行く日だけ雨だ」

「私、旅行に行くといつも雨なんです」


晴れ男・晴れ女の話をしていると、かなりの確率で聞くのがこんな言葉です。


全日本晴れ男・晴れ女協会には、17,000人を超える公認の晴れ男・晴れ女がいますが、一方で、「自分は晴れ男・晴れ女どころか、むしろ雨男・雨女だ」と感じている人も少なくありません。


旅行、運動会、キャンプ、野外ライブ。


楽しみにしていた日に限って雨が降ると、「やっぱり自分は雨男だ」「私がいるから雨になったのかも」と思ってしまうものです。


では、本当に「雨男・雨女」は存在するのでしょうか?


全日本晴れ男・晴れ女協会がこれまで蓄積してきたデータから考えてみました。



そもそも協会に「雨男・雨女」のデータはない


最初にお伝えしておくと、全日本晴れ男・晴れ女協会には「雨男・雨女」の認定制度はありません。


雨男・雨女検定もありませんし、雨男・雨女の名簿を作っているわけでもありません。


私たちが認定しているのは、あくまで「晴れ男・晴れ女」です。


しかし、これまで集まった晴れ男・晴れ女に関するデータを別の角度から見てみると、私たちがなぜ自分や誰かを「雨男・雨女」だと思うのか、そのヒントが見えてきます。



晴れ男と晴れ女の割合は「約3:7」


全日本晴れ男・晴れ女協会が、公認の晴れ男・晴れ女約15,000人分のデータを分析したところ、男女比には興味深い違いがありました。


晴れ男:約32%


晴れ女:約68%


およそ「3:7」です。


もちろん、これは「女性のほうが晴れを呼びやすい」という意味ではありません。


この差には、「自分は晴れ男・晴れ女だ」と名乗ることへの意識の違いなど、さまざまな要因が含まれている可能性があります。


たとえば「私、晴れ女なんです」という言葉は比較的会話の中でも使われやすい一方、「俺、晴れ男なんだよね」と自分から名乗る男性は、それほど多くないのかもしれません。


そして「雨男・雨女」を考えるうえで面白いのが、誰がその呼び名を決めているのかという点です。



「晴れ」は自分から名乗り、「雨」は周りから認定される?


晴れ男・晴れ女は、


「私、旅行するとだいたい晴れるんです」

「大事なイベントはいつも晴れる」


と、自分自身の経験から名乗ることが多い言葉です。


一方、雨男・雨女はどうでしょうか。


「お前が来るといつも雨だな」

「○○さんがいるから雨になったんじゃない?」


このように、周囲から“認定”されることで雨男・雨女になってしまうケースも多いのではないでしょうか。


つまり、


晴れ男・晴れ女は「自己認定」されやすく、雨男・雨女は「他者認定」されやすい。


そう考えると、少し面白いことが見えてきます。


あるグループでは「晴れ男」と呼ばれている人が、別のグループでは「雨男」と呼ばれているかもしれません。


天気を変える能力が変わったわけではありません。


その人を取り巻く人たちの経験や記憶によって、「晴れ男」「雨男」というイメージがつくられている可能性があるのです。



なぜ「自分が出かける日はいつも雨」と感じるのか


「でも、本当に自分が旅行すると雨ばかりなんです」


そう感じている人もいるでしょう。


もちろん、偶然何度も雨の日に重なることはあります。


しかし、人間の記憶には特徴があります。


たとえば旅行に10回行って、


8回は特に問題なく晴れや曇り。


残り2回が大雨だったとします。


8回の普通の日よりも、


「せっかくの旅行なのに土砂降りだった」

「楽しみにしていたイベントが雨で中止になった」


という2回のほうが、強く記憶に残ることがあります。


すると実際の回数以上に、


「自分が出かけると、いつも雨が降る」


という印象が強くなっていきます。


雨の日が特別なのではなく、雨だった日の記憶が特別に残っている可能性もあるのです。



会員の皆さんの「晴れエピソード」にも同じ現象があった


実は、これは晴れ男・晴れ女にも同じことが起きています。


全日本晴れ男・晴れ女協会では、寄せられた皆さんの晴れエピソードを分析しています。


その結果、最も多かったのが、


「雨予報だったのに晴れた」


というタイプのエピソードでした。


これは全体の52.9%を占めています。


ここには非常に興味深いポイントがあります。


最初から晴れ予報で、実際に晴れた日は、それほど強いエピソードにはなりません。


ところが、


「降水確率が高かったのに晴れた」

「雨予報だったのに、自分が到着したら雨が止んだ」

「イベント中だけ奇跡的に晴れた」


といった出来事は、強く記憶に残ります。


つまり、晴れ男・晴れ女の記憶にも、「予想外だった天気」が強く残っているのです。



晴れ男・晴れ女と雨男・雨女は、実はよく似ている


ここまで考えると、晴れ男・晴れ女と雨男・雨女には、意外な共通点が見えてきます。


晴れ男・晴れ女は、


「雨予報だったのに晴れた」


「自分が行くイベントはなぜか晴れる」


という印象的な出来事を覚えています。


雨男・雨女は、


「楽しみにしていた旅行が雨だった」


「自分が参加したイベントだけ雨だった」


という出来事を覚えています。


どちらも、すべての日の天気を均等に記憶しているわけではありません。


自分にとって印象的だった空を覚えている。


そう考えると、晴れ男・晴れ女と雨男・雨女は、まったく反対の存在というより、実は同じ現象を違う方向から見ているのかもしれません。



では、雨男・雨女は本当に存在する?


全日本晴れ男・晴れ女協会としての答えは、


「雨男・雨女という存在はある。ただし、それは必ずしも“雨を降らせる能力”を意味するものではない」


と考えています。


人は経験した天気に意味をつけます。


晴れれば、「やっぱり私は晴れ女だ」と思う人がいる。


雨が降れば、「やっぱり俺は雨男だ」と思う人がいる。


さらに周囲から、


「あなたが来るといつも晴れるね」

「お前が来ると雨になるな」


と言われることで、そのイメージはさらに強くなっていきます。


つまり「晴れ男・晴れ女」「雨男・雨女」という言葉には、天気そのものだけではなく、人の記憶や周囲とのコミュニケーションも大きく関係しているのではないでしょうか。



大切なのは「どんな空だったか」より「どう受け止めるか」


全日本晴れ男・晴れ女協会には、


「誰かのために晴れを届ける人であれ」


というミッションがあります。


ここでいう「晴れ」は、単に天気が晴れることだけを意味しているわけではありません。


雨の日に、「自分のせいで雨になってしまった」と思う人もいます。


一方で、


「雨だけど、これも思い出になるね」

「せっかくだから雨の日を楽しもう」


と言える人もいます。


空模様そのものを変えることはできなくても、その場の雰囲気を少し明るくすることはできます。


私たちが考える「晴れ男・晴れ女」とは、そんな人です。



「雨男・雨女」だと思っている人へ


もしあなたが、


「自分は雨男だから」

「私は雨女だから」


と思っているなら、これまでの記憶を一度振り返ってみてください。


雨だった旅行だけではなく、晴れた旅行もあったはずです。


雨予報だったのに降らなかった日。


イベントが終わるまで天気がもった日。


家族や友人と楽しく過ごせた日。


そんな「晴れ」の記憶も、きっとどこかにあります。


雨男・雨女だと思っていた人が、今日から晴れ男・晴れ女を名乗ってもいい。


大切なのは、天気を変えることではなく、自分や誰かの気持ちを少し晴れやかにすること。


それが、全日本晴れ男・晴れ女協会の考える「晴れ男・晴れ女」です。


自分は晴れ男・晴れ女かもしれない。


そう思ったら、ぜひ一度確かめてみてください。

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