昔話の主人公で最強の「晴れ男・晴れ女」は誰?桃太郎・浦島太郎・かぐや姫を天気目線で考察

桃太郎、浦島太郎、かぐや姫、金太郎。
日本を代表する昔話の主人公たちですが、もし彼らに「晴れ男・晴れ女」という概念があったとしたら、一体誰が最強なのでしょうか。
もちろん、昔話の中に「桃太郎は晴れ男だった」といった設定が存在するわけではありません。
しかし、物語をよく見てみると、海を渡ったり、山で暮らしたり、月から迎えが来たりと、意外なほど「天気」と関係する場面が登場します。
そこで今回は、昔話の主人公たちを「大切な日に天候に恵まれそうか」という少し変わった視点から考察してみます。
桃太郎は「ここぞという日に強い晴れ男」?
最初の候補は桃太郎です。
桃太郎といえば、犬・猿・キジを仲間にして鬼ヶ島へ向かう、日本昔話を代表するヒーロー。
しかし天気目線で考えてみると、桃太郎の旅はなかなか過酷です。
村を出発して長距離を移動し、さらに海を越えて鬼ヶ島へ。到着後には屋外で鬼と戦い、宝物を持って再び帰ってこなければなりません。
もし出発当日が大雨だったら。
もし鬼ヶ島へ向かう海が大荒れだったら。
鬼退治以前に、かなり苦戦していた可能性があります。
それでも桃太郎は仲間とともに目的地へ到着し、鬼退治を成し遂げます。
晴れていたという記述があるわけではありませんが、「大切な遠征を成功させる」という点では、かなり晴れ男らしい主人公です。
現代にいたら、旅行や野外イベントにぜひ連れていきたいタイプかもしれません。
浦島太郎は「海に強い晴れ男」?
続いては浦島太郎。
浜辺で助けた亀に連れられて、海の中にある竜宮城へ向かいます。
浦島太郎を天気目線で考えるうえで注目したいのは、やはり「海」です。
海は天候の影響を受けやすい場所です。強い風が吹けば波が高くなり、嵐になれば移動そのものが難しくなります。
そんな海を越えて竜宮城へ行き、再び地上へ帰ってくる浦島太郎は、海の天候に恵まれるタイプの晴れ男と考えることもできそうです。
ただし、晴れ男として一つ気になることがあります。
地上に帰ってからの展開です。
故郷はすっかり変わり、最後には玉手箱を開けて老人になってしまいます。
天気運は良くても、人生全体まで晴れ続けるとは限らない。
浦島太郎は、「海上の天気には強いけれど、運命には少し雲が多い晴れ男」なのかもしれません。
かぐや姫は「月夜型の晴れ女」?
晴れ女候補として外せないのが、『竹取物語』のかぐや姫です。
竹の中から発見され、美しく成長したかぐや姫は、物語の最後に月の世界へ帰っていきます。
ここで注目したいのが「月」と天気の関係です。
美しい月を見るためには、空を厚い雲が覆っていないことが重要です。
『竹取物語』では、8月15日の夜に月の都から迎えがやって来ます。
かぐや姫は太陽のような「晴れ女」というより、美しい夜空と月が似合う「月夜型晴れ女」と考えるとしっくりきます。
晴れというと青空を想像しがちですが、星や月がきれいに見える夜も立派な晴天です。
昼の晴れ男が桃太郎なら、夜の晴れ女はかぐや姫。
そんな対比も面白いところです。
金太郎は「全天候型」の晴れ男?
そして、意外な実力者が金太郎です。
山で動物たちと遊び、熊と相撲を取るほど元気いっぱいの金太郎。
とにかく屋外で活動しているイメージが強い主人公です。
桃太郎が「大切な日に晴れるタイプ」だとすれば、金太郎は少し違います。
晴れていれば山で遊ぶ。
曇っていても遊ぶ。
多少の雨なら、おそらく気にせず遊んでいそうです。
つまり金太郎は、天候を変えるというよりも、どんな天気でも楽しんでしまう「全天候型晴れ男」。
ある意味では、最も強いタイプかもしれません。
昔話最強の晴れ男・晴れ女は誰なのか?
4人を天気目線で整理すると、それぞれかなり個性的です。
桃太郎は「大切な遠征に強い晴れ男」
浦島太郎は「海に強い晴れ男」
かぐや姫は「美しい晴れた夜が似合う月夜型晴れ女」
金太郎は「天候を問わず自然を楽しむ全天候型晴れ男」
では、一人だけ選ぶとしたら?
今回の考察で最強候補に挙げたいのは、桃太郎です。
理由は、物語最大のイベントである「鬼ヶ島遠征」を仲間とともに成功させているから。
旅行、船旅、屋外イベント、団体行動という、天候の影響を受けやすそうな条件がこれでもかとそろっています。
もし現代の晴れ男・晴れ女検定に桃太郎が挑戦したら、「鬼ヶ島へ行った日はどうでしたか?」とぜひ聞いてみたいところです。
昔話を「天気」で読むと意外と面白い
昔話には、山、海、月、太陽、雪、雨など、自然が数多く登場します。
現代のような詳細な天気予報がなかった時代には、天候は旅や農作業、生活そのものを大きく左右する存在でした。
だからこそ昔話を「天気」という視点から読み直してみると、子どもの頃には気づかなかった面白さが見えてきます。
桃太郎と旅行へ行くか。
浦島太郎と海へ行くか。
かぐや姫と月を見るか。
金太郎と山へ行くか。
あなたなら、大切な日に誰を連れていきますか?
次に昔話を読むときは、物語の主人公だけでなく、その後ろに広がっている「空」にも注目してみると、新しい楽しみ方ができるかもしれません。





